しつけとトレーニング

かわいい子犬を迎えると生活が一変します。ワンちゃんが大きくなったら、ドッグダンスやってみたい、アジリティやディスク大会に出てみたいなど、いろいろ想像する方が多いのではないでしょうか。しかし、今はまだ子犬。オビディエンス(服従訓練)やダンスなどのトレーニングは大人になってからでも十分できます。



このページではしつけとトレーニングの違いなどにも触れながら、しつけの定義について解説します。

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しつけとトレーニングの違い

ドッグトレーニングの際に「しつけ」という言葉をよく使います。しつけとの定義は一体なんでしょうか。

お座りを教えることもしつけ? いいえ、「おすわり」を教えることはトレーニングであっても「しつけ」とは違います。トレーニングは犬に何かを教えることすべてを指しますが、しつけはその一部です。しつけは目的がはっきりしているのです。



しつけの目的

ではしつけの目的は何でしょうか。 それは「問題行動を予防すること」です。
例えば、ワンちゃんが、ところ構わず排泄してしまわないようにトイレトレーニングをしますが、これは問題行動の予防のためにやるので「しつけ」です。



過剰な恐怖心も問題になります。散歩中に通行人を怖がって噛んでしまったら訴訟問題になりかねませんので、毎日接するものを怖がらないようになれさせる必要があります。



また、過剰な吠えは近所の人に迷惑がかかります。無駄吠えさせないよう、過剰に警戒したり要求吠えを助長させないようにトレーニングするのもしつけです。


すなわち、「犬のしつけ」とは
「人間社会で、問題にならない行動を犬に教えるトレーニング」
といえます。

そして、子犬を迎えたとき最優先でやるべきしつけは「社会化」です。

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問題行動とは

「問題行動」と言うとどんなものを想像されますか? 「吠え」「噛みつき」「マーキング」など、色々あると思いますが、決まった定義はありません。強いて言うなら「問題と感じる人・迷惑を被る人」がいれば、その行動は「問題行動」といえるでしょう。住宅が密集しない地方の一軒家であれば、犬が吠えても誰にも迷惑がかからないかもしれません。しかし、集合住宅だったらどうでしょう。となりの部屋の人は犬の吠える声で安眠を妨害されているかもしれません。

問題視されにくい問題視されやすく、トラブルの元

         

このように、同じ行動であっても問題になる場合とならない場合があります。
「問題行動」とは一般的に「飼い主や近所の人などが容認できない行動、動物自身または飼い主を含む人間や財産を傷つける行動のいずれかに該当するもの」と解釈してください。すなわち、誰の身も財産も脅かさず、皆が容認できる行動であれば(容認できない人がいなければ)、「問題行動」ではありません。

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おわりに

問題行動としつけの目的、お分かり頂けたでしょうか? しつけをしないと問題行動のリスクが高まります。近隣トラブルを防止するためにも、しつけは重要です。愛犬が、みんなにとってかわいい存在であるために、しつけをしましょう。

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