子犬を迎えたらまずやるべきことがあります。法律で義務化されているものもありますので、これから子犬を迎える方、迎えたばかりの方で、何をしたらいいか分からない場合は是非見ていってください。
寄生虫検査
一番最初の健康管理です。動物病院で寄生虫検査をしてもらいましょう。飼い主さんに渡す前に検査をしてくれるブリーダーさんもいらっしゃいますが、子犬を迎えたら、一度やっておくと安心です。
ワンちゃんが寄生虫に感染していると、肛門周りなどに卵が付着していることがあります。ブラッシングや健康管理の際、人の手に卵が付着してしまうと、人も経口感染(※1)のリスクがあります。
※1)口から寄生虫や細菌、ウイルスが体内に侵入して増殖もしくは成長すること
混合ワクチン
子犬は、混合ワクチンを3回接種します。1回目はブリーダーさん、あるいはペットショップにいる間に実施されているはずです。子犬を迎えるときに、ワクチンの証明書を必ずもらってください。証明書には、混合ワクチンの種類や実施日が記載されていますので、2回目のワクチンを受ける際に獣医さんに見せましょう。2回目、3回目のワクチンは接種の時期も大事ですので、獣医さんの指示に従ってください。
ワクチン接種が終わると証明書が発行されます。1回目、2回目、3回目の証明書すべて保管するようにしてください。今後、ドッグスクールやドッグラン等の施設を利用する際、初回のみ提示を求められることになると思います。
行政への登録
そして、一通りすんだら行政への登録を忘れずにやりましょう。ワンちゃんが生後90日を過ぎたら30日以内(迎えた時点で生後90日を過ぎていた場合は迎えてから30日以内)に行政への登録が必要です。これは「狂犬病予防法」により義務化されています。
登録が済むと、「鑑札」が送られてきます。鑑札の装着も義務ですので、首輪に装着しておくようにしましょう。装着せずに散歩に行くことは違反行為です。
また、年に1度の狂犬病予防接種も義務づけられています。狂犬病の予防接種は実施すると「注射済票」が発行されます。その場でもらえる動物病院と、後日郵送されてくる動物病院があります(私のかかりつけは後者)が、どちらでも問題ありません。いずれの場合でも注射済票は1年間(来年度分の注射済票を受け取るまで)大切に保管してください。こちらも外出の際はワンちゃんの体に装着することが法的に義務づけられています。
まとめ
以上が子犬を迎えたらすぐにやるべきことです。行政への登録、狂犬病予防接種は法的義務が課せられていますので、必ず実施してください。2020年現在、日本国内で狂犬病の感染はありません。それは、予防接種をはじめとした行政の管理が適切だからです。すこしでも、管理が雑になればパンデミックのリスクが劇的に上がってしまいます。
大切なワンちゃんを守るため、日本社会を守るため、ここに記載したことは必ず実施するようにお願いします。