ワンちゃんとの生活はとても楽しいもので、特に子犬の可愛さは正に天使!しかし、いいことばかりではありません。子犬のうちはとても手がかかります。
甘噛み、拾い食い、無駄吠え、散歩中の引っ張り、マーキング、食糞、家具などの破壊、夜泣き、トイレのしつけ
などなど……。まだまだたくさんありますが、このページでは、子犬を迎えた直後に多くの方が苦労する、
- 夜泣き
- トイレのしつけ
について、お話しします。子犬を飼ってみたいけど、子犬を迎えた後の生活が全く想像できないという方は、是非見ていってください。
夜泣き
ワンちゃんを迎えた直後、夜泣きの対応で苦労する飼い主さんは少なくありません。
子犬でワンちゃんを迎える場合、生後2ヶ月から4ヶ月くらいが多いでしょう。この頃は人間でいえば、2歳~5歳くらい。突然、見たこともない場所に連れてこられて、知らない人との生活を強いられるのですから、ストレスを感じて当然です。この頃の夜泣きは、不安な気持ちが原因です。
鳴いているときに構ってあげると、「声を出せば、構ってもらえる」と学習してしまい、夜泣きが習慣化してしまいます。かわいいパピーがかわいい声で鳴いていれば、つい相手してあげたくなります。しかし、ここは心を鬼にして無視しましょう。対応さえ間違えなければ、夜泣きは1週間以内で収まることが多いです。
ハウスにタオルなどをかけて暗くしてあげると、ワンちゃんがゆっくり眠れる環境になります。ただ、外が見えないと余計不安が強くなる子もいますので、そのような場合は外が見えるように配慮してあげてください。
重要なことは、ワンちゃんの夜泣きはなるべく相手にしないことです。ワンちゃんの様子を見るのは、破壊や誤飲の防止など、安全確認だけにしましょう。
ハウスやトイレの環境設定はこちらのページも併せてご覧ください。
トイレのしつけ
トイレのしつけも最初に苦労する問題の一つです。子犬を迎えてすぐは、トイレで排泄してくれません。
放っておけば、床の上でも毛布の上でも排泄してしまいます。ではどうすれば、トイレを覚えてくれるのでしょうか?
成功するよう仕向ける
結論から言ってしまうと、「トイレで排泄をした」という経験をさせるしかありません。
催す→トイレへ移動する→排泄する
この行動を習慣化させるのがトイレトレーニングです。何度も成功することで、足裏に感じるトイレシーツやトイレトレーの感覚と排泄行動が結びついていくのです。つまりワンちゃんが催したとき、条件反射的にトイレの上へ移動するようになるのがトイレトレーニングのゴールといえるでしょう。
覚えていないものをどうやって成功させるのか
とはいえ、覚えていないからトイレトレーニングが必要なわけで、覚えていないものは成功しません。覚えていないものを成功させるには 環境設定 がとても重要です。
子犬を迎えたその日から、家の中を自由に行動させている方は意外と多いですが、これは排泄の失敗を助長させます。行動範囲が広ければ、その分トイレ以外のところで、排泄するリスクが高まるわけです。ですので、最初のうちはサークルを使用しワンちゃんの行動を制限しましょう。
たとえば、こちらの写真のようにクレート(プラスチック製の犬小屋)とサークルをつなげてサークル全体をトイレにしてしまえば、失敗のリスクはかなり低くなります。
クレートに布やタオルなどを掛けて暗くしてあげると、「クレート=寝床」と認識してくれやすくなります。犬たちは寝床を汚したがらない習性がありますので、クレートが寝床になれば、必然的にサークルの方で排泄するようになります。
こうすることで、トイレシーツの上で排泄する回数が増え、トイレシーツと排泄が結びついていきます。
※写真では、クレートの中に毛布を敷いていますが、囓ってしまう場合はしかなくても問題はありません。
また、ご飯をあげるときはクレートの中であげると、クレートの中を好きになりやすく、クレートトレーニングをする手間も省けるでしょう。
排泄しやすいタイミング
排泄した直後は、サークルから出して遊んであげましょう。膀胱が空になっていれば、しばらくは安全です。しかし、時間がたつとまた排泄のリスクが高まってきますので、ある程度遊んだらサークルに戻してあげてください。 そして、排泄しやすいタイミングというものがあります。
それは
- 起きてすぐ
- 興奮して少し落ち着いたとき
- 水を飲んだ直後
- ご飯を食べた直後(ウンチ)
等です。
ですので、お昼寝していて起きた時に、お水を飲ませてあげると、高確率でおしっこしてくれます。このときに、トイレシーツの上にいることが出来ればほぼ成功と言っていいでしょう。
トイレのしつけでやってはいけないこと
最後にトイレのしつけにおいて、絶対にやってはいけないことをお話しします。
それは、
排泄の失敗を叱ること
です。
排泄の失敗を叱っても効果はゼロです。それどころかデメリットしかありません。その理由は、排泄の失敗を叱るとワンちゃんは「排泄したことを叱られた」と解釈するからです。
そうすると、我慢しすぎて膀胱炎になってしまったり、飼い主さんの目の届かないところで排泄しようとします。飼い主さんの目の届かないところは当然トイレとは全く別の場所でしょう。つまり「排泄の失敗を叱ること」は排泄の失敗を助長させるだけなのです。
まとめ
以上が子犬を迎えた直後に、多くの飼い主さんが悩むしつけです。今回紹介したのは夜泣きとトイレトレーニングだけですが、かなりの手間と根気が必要です。特にトイレトレーニングは、他のどのしつけよりも苦労します。
これ以外にも苦労することは多々ありますが、このページでは誰もが最初に苦労する2つに絞ってお話ししました。これから、犬を飼うことを検討されている方は、参考にしてみてください。