散歩中にマーキングが酷い!去勢以外のマーキング対処法3選


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ワンちゃんのお悩みの一つに「マーキング」があります。お散歩中、10メートルおきにオシッコされたのでは後始末も一苦労。マーキングは男の子に多いですが、女の子でも見られることがあり、その比率は概ね9:1くらいです。

去勢はマーキング防止効果があることが知られていますが、その効果は6割程度。完全に抑えることは出来ません。特に習慣化してしまった場合は抑制効果が期待できませんし、そもそも女の子の場合は去勢が不可能です。

このページでは、去勢以外のマーキング対処について記述します。残念ながらマーキングを100%防ぐ方法はありません。これから紹介する方法はマーキングの確率を下げるだけですが、高い効果が期待できます。また、トレーニングに時間や手間かけられない方には道具を使う方法も紹介します。

マーキングでお悩みの方や、これからワンちゃん(特に男の子)を飼う予定があって不安の方は是非最後までご覧ください。

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犬のマーキング対策その1 ワンちゃんの意識を飼い主に向けておく

他の犬の匂いを見つけなければ、マーキングの確率を下げることが出来ます。そのためには、お散歩中に匂い嗅ぎをさせないこと。ワンちゃんの匂い嗅ぎに付き合って飼い主さんが立ち止まっているのをよく見かけますが、マーキングを助長する行為ですので控えましょう。ワンちゃんが匂い嗅ぎを始めたら、ご褒美(大好きなフード)をあげて意識をそらしてください。フードに見向きもしない場合は、リードを引っ張ってしまっても構いません。とにかく「やらせないこと」が大切です。

犬にご褒美(フード)をあげて意識を誘導

お散歩中は定期的にご褒美をあげて意識を飼い主の方へ向けておきましょう。ご褒美をあげる頻度ですが、これはワンちゃんの学習状況によって異なります。トレーニング開始直後は連続でご褒美をあげてください。目安は3~5秒に1回くらいでしょう。最初はこれくらい高頻度でご褒美をあげ続けなければ、地面の臭いや落ちているものが気になってしまい、マーキングや拾い食いの原因になります。その後、ワンちゃんが周囲を気にしなくなったら徐々にご褒美をあげる頻度を下げていき、最終的には、2~3分に1回くらいにするのが目標です。

1回のご褒美は、ドッグフード1/3粒~半粒で十分です。ご褒美として与えた分は朝晩のご飯から減らしましょう。与えすぎは肥満の元です。また、「総合栄養食」と書かれていないものは、栄養バランスを崩しやすいので、お散歩などたくさんのご褒美を使う場合は「総合栄養食」と書かれたフードを選びましょう。

リードを短く持ち、犬の行動を制限する

また、リードの長さも重要です。お散歩に伸縮リードを使う方もおられますが、はっきり言って論外です。リードが長いとワンちゃんの行動範囲が広がり、より広範囲の匂いを嗅ぎ取れるようになってしまいます。すると、他の犬のマーキングの跡を発見する確率が格段に上がってしまいます。他の犬の匂いを嗅ぐと「マーキングしたい」「自分の臭い付けたい」という欲求が強まります。この状態ではいくらフードをあても、効果は薄いです。場合によってはフードなど見向きもしないこともあるでしょう。

フードに興味を示さない場合は、リードの持ち方を見直してください。リードの持ち方は特別なスキルが必要なく、簡単で誰でもできるものですが、殆どの方ができていません。ワンちゃんの意識を飼い主の方へ向けておくためには、リードを短く持ち、リードを持つ手は決して上げてはいけません。  

犬を散歩させるときに推奨されるリードの持ち方


犬が飼い主の真横にいるときに少し、リードが緩む程度の長さを意識しましょう。この写真の長さか数センチ長いくらいが適正です。

犬の散歩で推奨されないリードの持ち方① リードが長い


リードが長いと、犬の行動範囲が広がり、地面のいろいろな臭いを嗅ぎとることが出来るようになります。他の犬の匂いを嗅ぎとると、自分の臭いを付けて存在をアピールしたいという欲求、つまりマーキングの欲求が強まってしまいます。マーキングをさせないためには、犬の行動を制限しましょう。

犬の散歩で推奨されないリードの持ち方② 腕をのばす


この写真の持ち方は、リードを持つ手が体から離れているため、その分犬の行動範囲が広くなっています。リードの長さも大切ですが、重要なのは犬の行動を制限すること。リードも短く持っても、手が体から離れてしまっては意味がありません。リードを握る手は体に付けておきましょう。

犬の散歩で推奨されないリードの持ち方③ リードを持つ手を上にあげる


この持ち方もNGです。ハーネスの場合はまだマシですが、首輪だと確実にワンちゃんの首を絞めることになります。この持ち方は、NGなリードの持ち方トップ1ですが、多くの方が無意識にやってしまっています。特に、ワンちゃんの引っ張りを抑制しようとする場面でこの持ち方をする方が多いです。

ワンちゃんの引っ張りを抑制するには、リードを短く持つこと。長く持っているから、ワンちゃんの行動を抑制することができず、結果としてリードを持つ手を上に上げるしかなくなるのです。ワンちゃんの首をいたわるなら、引っ張っているときはむしろリードを持つ手は下げましょう。

犬の意識の誘導は拾い食いの防止にもつながる

ここまで、ワンちゃんの意識を飼い主の方へ向けておく方法をご紹介してきましたが、これはマーキング予防だけでなく拾い食い対策にもなります。また、他の犬や人に吠えかかることを防止するのにも役立ちますので、良いことずくめです。是非、お散歩中は犬の好きにさせるのではなく、ワンちゃんの意識をコントロールするテクニックを身につけてください。

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犬のマーキング対策その2 ワンちゃんの膀胱を空にしてからお散歩に行く

お散歩に行く前にオシッコをさせておきましょう。散歩に行く前に膀胱が空になっていれば、マーキングできません。尿はすぐに溜まるので、完全な防止対策にはなりませんが、マーキングの回数を減らすことはできます。
任意のタイミングでおしっこさせるトレーニングもありますので、ぜひワンちゃんにおしっこコマンドを教えておきましょう。

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犬のマーキング対策その3 オムツの使用

二つの方法を紹介しましたが、これでも完全ではありません。なにをやってもマーキングを防げないことはありますし、マーキング対策なんかに時間を割けないという方もいらっしゃることでしょう。そのような場合にオススメなのが、マーキング防止用のオムツ。各社から「マナーオムツ」「マナーウェア」といった商品が販売されています。これを穿かせておけばマーキングしても、地面が汚れることはありません。

おむつをはかせてお散歩することに抵抗がある方は、マナーパッドとそれを装着するための商品、マナーホルダーやマナーベルトを使用するといいでしょう。パッドは使い捨てですが、アウターであるホルダーやベルトは洗濯して繰り返し使用できます。

これらの商品を成犬になってから初めて穿く場合は、ワンちゃんが嫌がってしまう場合があります。無理矢理穿かせるのではなく、フードで気を紛らわしながらゆっくり馴らしましょう。

そもそもどうして犬はマーキングをするの?

マーキングの主たる目的は縄張りの主張です。肉食で狩りをする動物は縄張りを持ち、その中の獲物を独占しようとします。つまり、食糧や寝床など生きるために必要なものを確保するため縄張りを主張するのです。

 

まるで、領有権を主張する人間みたいだね

人間も狩りをしていた生き物だからね。

マーキングと排泄の違い

排泄とは単に体に溜まった老廃物などを体外へ排出するために行われます。犬は決まった場所で排泄する習性があり、一カ所で全て出し切ります。これは人間でもやる行動ですね。
一方で、マーキングは前述の通り縄張りを主張するための行動ですから、広範囲に匂いをつける必要があります。排泄と大きく異なるのは、一回の排尿量と回数。一カ所で全ての尿を出してしまうのではなく、少量を数箇所~数十カ所に分けて出すのがマーキングです。

マーキングを助長するNG行動・匂い嗅ぎ

犬がマーキングをする主たる原因は本能によるものです。自分の縄張りを主張することで、生存の確率が上がるのです。しかし、本能以外にもマーキング行動のきっかけとなるモノがあります。それは、他の犬の匂いです。他の犬の匂いを嗅ぐ、つまり他の犬の縄張り主張を感じ取ると、「ここは自分の縄張りだ」と主張し返したくなるわけです。

これを防ぐには、匂い嗅ぎをさせないようにするしかありません。常に意識を上の方(飼い主の方)に向けておきましょう。

匂い嗅ぎは犬の本能、させてあげたほうがいいのでは?

匂い嗅ぎをさせてあげたいのであれば、特定の場所だけにしましょう。あらかじめ匂い嗅ぎをさせる場所を決めておいて、その場所に行ったら匂い嗅ぎをしてもいいというルールをつくっておくわけです。私は、駅前広場と近所にある公園の一画を匂い嗅ぎポイントにしています。その場所に行ったらオスワリをさせ、「よし」のコマンドで匂い嗅ぎをさせるようにします。匂い嗅ぎ場所は、近所に2~3カ所くらい設定しておくといいでしょう。
良くないのは、歩きながらダラダラと匂い嗅ぎさせてしまうこと。匂い嗅ぎは許可制にして、させるさせないを人が管理できるようにしておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。面倒くさそうに思えるかもしれませんが、慣れてしまえば大した手間ではありません。意識を飼い主に向けておくという方法はマーキングのみならず、拾い食い防止にも効果があります。ぜひ散歩中にフードをあげる癖を付けておきましょう。お散歩中のリードの長さも今一度見直してみてください。リードが長いとワンちゃんが好き勝手に行動しやすくなり、周囲の人の迷惑にもつながります。いいことは一つもありませんよ。

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