最も簡単な子犬のトイレトレーニング法


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犬は決まった場所で排泄をする生き物ですが、それは成長した後の話。子犬の頃、トイレを覚えるまでは、ところ構わず排泄し、飼い主を困らせるものです。このページをご覧の方も、

  • 愛犬がトイレを覚えない
  • トイレの上に移動して排泄するけど、はみ出す

といったお悩みがあるのではないでしょうか? 私も正しいトイレトレーニングを知らなかった頃は苦労しました。しかし、今飼っている犬が子犬の頃は、トイレトレーニングで悩まされたことはありません。子犬のトイレトレーニングは、サークルやケージ、クレート(犬小屋)を上手に活用することで簡単に教えられるのです。ワンちゃんの排泄についてお悩みのある方は是非最後までご覧ください。なお、「マーキング」に関しては他の記事で扱います。

この記事で分かること
  • 子犬のトイレトレーニングのコツ
  • トイレのしつけでやってはいけないこと
  • 排泄の失敗を叱ってはいけない2つの理由
  • 排泄を失敗したときの正しい対処法
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子犬のトイレトレーニングのコツ

最初に排泄の失敗を減らすコツをご紹介します。

トイレのしつけは是非ハウストレーニングとセットでやりましょう。子犬を迎えたその日から、家中自由に歩き回らせている方もいますが、そのような環境でトイレを覚えるワンちゃんがいたら、むしろ気持ち悪いです。 

子犬の行動範囲が広ければ広いほどトイレのしつけは困難になります。犬がトイレを覚えるのは習慣によるものです。条件反射的なものといってもいいでしょう。トイレトレーやトイレシーツの感触と排泄行動が結びつかない限り、トイレを覚えることは絶対にありません。

言い換えれば、トイレの成功率は「今まで何回トイレの上で排泄したかで決まる」とも言えます。

犬が決められた場所で排泄するのは、「習慣」によるものです。この「習慣」というキーワードは、トイレに限らず、ドッグトレーニングではとても重要ですので、常に意識してください。「おいで」といわれてワンちゃんが飼い主のところに走って行くのも習慣によるものです。

ところで、トイレを覚えていない犬はどこで排泄するでしょうか? 
それは…………


催した場所

です。覚えていないのですから、わざわざ移動して排泄などしません。逆に言えば、トイレの上で催すようにすればトイレの失敗はなくなるのです。家中自由に歩き回っていては、トイレ以外の場所で催す確率が圧倒的に高くなります。ある程度、トイレを覚えた子犬であっても、催したときにトイレから離れた場所にいた場合、わざわざトイレまで移動して排泄することはないでしょう。

では「催した場所がトイレの上だった」という状況を作るにはどうすれば良いでしょうか?そうです。子犬の行動範囲の大半をトイレにしてしまえばいいのです!とはいえ、居間も廊下も飼い主の寝室も全て犬のトイレにすることはできません。重要なことはサークルやケージなどを有効に使い、子犬の行動を制限してあげることです。

子犬の頃、特にトイレを覚えるまでは、行動範囲を制限しましょう。トイレを覚えやすくなるし、破壊などのイタズラや誤飲誤食の防止にもなります。
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クレートトレーニングとセットでやろう!

クレートとはプラスチック製の犬小屋のことです。
この写真のように犬小屋とサークルをくっつけて設置します。ク犬小屋は寝床、サークルはトイレになっています。犬は寝床では排泄したがらない習性が有りますので、犬小屋を寝床と認識してくれれば、犬小屋の中で排泄することはなくなります。犬小屋で排泄しないのであればサークルの方ですることになりますが、サークル内はトイレシーツが敷き詰めてあり、全体がトイレとなっていますので失敗はあり得ません。ここで排泄を繰り返せば、トイレシーツあるいはトイレトレーと排泄行動が結びついて、トイレを覚えてくれます。

このような環境を設定することで、トイレ失敗の確率を限界まで下げることができます。
子犬がここから出るのは、遊ぶとき、お散歩のとき、健康管理のとき、トレーニングのとき、小屋とトイレのお掃除のときだけです。
このようにクレート(犬小屋)トレーニングとセットでやれば、手間も省けます。犬小屋に入りたがらない場合は犬小屋の中でご飯をあげましょう。子犬の場合、犬小屋の中でご飯をあげればすぐに犬小屋を好きになってくれますので、特別なトレーニングは不要です。
犬小屋は寝床と認識してもらう必要があるので、ワンちゃんが眠りやすい環境にしましょう。タオルなどを掛けて暗くしてあげると、安心して眠れる環境になります。

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クレートの選び方

クレート選びでは大きさがとても重要です。少し大きめのサイズを選ぶようにしましょう。特に重要なのは高さで、ワンちゃんがオスワリしても頭や鼻が天井に届かないくらいが目安です。クレートはワンちゃんの成長に合わせて買い換えるのが基本です。疲れを癒やすための休憩場所が窮屈だったらストレスが溜まってしまいます。問題行動予防のためにもクレートへの出費は惜しまないことです。

だからといって、パピーの頃に大きすぎるクレートを購入するのもNGです。クレートの中の一部をトイレにしてしまうリスクもありますし、大きすぎるクレートは犬が安心して休める環境ではありません。人間でも100畳の寝室では落ち着かないでしょう?

くれぐれも仔犬の頃に買ったクレートを死ぬまで使い続けようなどとは考えないように!(チワワ・ティーカッププードルなどの超小型犬の場合は、成長後もそれほどサイズが変わらないので、買い換えの必要はありません。)

 

こちらのクレートはウルトラバリケンネルという商品で、リンク先は高さ約60cmのものです。私の犬(体高(※)35cm、体重8.5kg)が使っています。

※体高とは、首の後までの高さをいいます。頭までの高さ(全高)とは異なりますのでご注意ください。

トイレのしつけでやってはいけないこと

トイレのしつけで一番やってはいけないことは、排泄の失敗を叱ることです。
排泄の失敗を叱っても、犬は「排泄したことを叱られた」と解釈します。
すると犬は、排泄を我慢して膀胱炎になるか、飼い主の目の届かないところで隠れて排泄しようとします。ワンちゃん用のトイレは飼い主の見える範囲に設置しているはずですので、叱るとトイレ(飼い主から見えるところ)で排泄しなくなってしまうのです。

私が小学生の頃、「犬が排泄を失敗したときは、失敗したところに連れて行って腹を押しつけて叱れ」という内容のトレーニング本が出回っていました。
はっきり言ってナンセンスです。一体どうやったらこのような理論が成立するのか、何を根拠にこのような主張をしていたのか理解不能です。おそらく何の根拠もない、直感による物でしょう。正しい知識を持たず経験則に頼った直感は、逆効果になるので注意が必要です。


また、時間が経ってから叱っても犬は理解できません。これは誉めるのも同じですが、言葉を理解できない犬は、1時間前のこと誉めたり叱ったりしても「どうして誉められたのか」
「どうして叱られたのか」分かってくれません。


人間の場合は言葉が理解できるので、「昨日はよく頑張ったね」といって誉めれば、理解できます。時間が経ってから誉めたり叱ったりしても一定の効果があります。しかし、犬は過去のことを言われても、結びつけることが出来ません。犬たちは人から誉められたり、叱られたときには直前の行動と結びつけます。ドッグランなどでワンちゃんが他の犬に吠えかかったとき、呼び戻して叱る人がいますが、これはやってはいけません。犬にとって叱られる直前の行動は「呼ばれて飼い主のところへ行く」ですから、「飼い主のところへ行ったこと」と「叱られたこと」を結びつけるわけです。これを続けているとワンちゃんは「呼んでも来ない子」になってしまうでしょう。
犬を叱ったり、誉めたりするのは行動直後(若しくは行動中)でなければ意味がないのです。

また、大きな声を出すのもNGです。床やカーペットの上などでオシッコしてしまうと、つい「だめ~!!」「そこでしないで~~~」等々大きな声を出してしまいがちですが、コレもワンちゃんがビックリしてしまいますので、叱るのと同様NG行為です。



トイレでないところで排泄してしまったら

排泄し終わってしまった場合は、特にやることはありません。強いて言うなら、ワンちゃんが踏み荒らさないよう、後始末をしてください。このときワンちゃんが粗相した場所に近づけないようサークル、もしくはクレートに入っていてもらいましょう。

今、排泄している最中の場合は、せっかくですから「排泄コマンド」を教えましょう。排泄コマンドを一つ決めてください。「トイレトイレ」「ワンツーワンツー」「シーシー」など何でもいいです。ただし、このコマンドは外出先で使うこともありますので、人に聞かれても恥ずかしくないものにしてください。

トイレコマンドを教えるのはとても簡単です。ワンちゃんが排泄しているとき、先ほど決めたコマンドをかけるだけです。言葉での説明だと分かりにくいと思いますので、動画をご覧ください。




これを繰り返すことで、「ワンツーワンツー」という言葉と、排泄行動が結びつきていきます。

「ワンツーワンツー」という言葉をかけると排泄が促されるようになります。このコマンドは、外出前に排泄させておきたいときや、旅行先で携帯用トイレを使うときにとても便利です。
毎回同じ言葉でないと、犬たちは学習できませんので途中で変えないことが大切です。

トイレでない場所でしてしまったときは、このコマンドをかけましょう。排泄中に抱き上げてトイレに連れて行くなど妨害する行為はNGです。今回は諦めて、排泄が終わるまでトイレコマンドをかける以外のことをしないでくださいね。

 

トイレの失敗は大きく分けて2種類

トイレの失敗といっても、「全く違う場所でしてしまう場合(2パターン)」と「トイレで排泄しようとするけれどはみ出してしまう場合」があり、それぞれ取るべき対応が異なります。言うまでもなく前者の方が難易度は高いです。

全く別の場所で排泄してしまう場合

特定の場所で排泄する場合はそこをトイレと認識してしまっていると考えられます。この場合、とれる対策は2つで、一つはそこをトイレにしてしまうことです。その場所に、トイレトレーを設置して(トイレシーツを敷いてもOK)トイレにしてしまえば、子犬はトレーの上で排泄するようになるので、トレーと排泄行動を結びつけることが出来ます。

もう一つは、その場所に近づけなくしてしまうこと。トイレ以外の場所を勝手にトイレと認識してしまっている場合は、その場所に行かない限り粗相することはないはずです。行動範囲を制限して、トイレ以外の場所で排泄しないよう管理しましょう。トイレのしつけに限らず「行動制限」は犬のしつけの基本です

ところ構わず排泄してしまう場合

一度トイレを覚えたのに、突然トイレの失敗が続くようになった場合は、疾患が原因であることも考えなくてはなりません。まず獣医師に相談して、膀胱炎などの疾患がないか確認しましょう。原因が疾患である場合、どんなにトレーニングしても無駄ですし、そもそもトレーニングの必要はありません。

疾患が原因でなければ、トイレトレーニングをしましょう。まだ一度もトイレを覚えていないのであれば、サークルやケージを使って行動を制限する必要があります。

トイレの上で排泄するけどはみ出してしまう場合

はみ出してしまう場合は、トイレトレーニングはほぼ成功しています。「はみ出す」ということは、見当違いの場所で排泄しているわけではないので、ワンちゃんはきちんとトイレの場所を意識しているということです。それでもはみ出してしまう場合、考えられる原因は2つあります。

1つは大きさが小さい場合です。
ワンちゃんのオシッコがトイレからはみ出すと悩んでいる方の大半はトイレが小さすぎます。特にトイレを完璧に覚えていない場合は大きめのサイズを選ぶことがとても重要です。


犬がどっちを向いても体がはみ出さないサイズにしましょう!トイレを覚えてない場合はこれでも小さいくらいです。

もう一つはトイレを壁にくっつけて設置している場合です。
犬は排泄するとき、ぐるぐる回る子が多いです。壁ギリギリに設置していると、鼻先が壁にぶつかりますので、顔一つ分手間で排泄します。


トイレを設置するときは下の写真のようにトイレと壁を少し離しておいてください。

まとめ

以上が子犬のトイレトレーニングのポイントです。トイレのしつけは子犬を迎えて最初にぶつかる壁です。難しそうに見えますが、コツをつかんでしまえば難易度はそれほど高くありません。是非、ハウストレーニングとセットでやってみてください。ワンちゃんの世話がとても楽になりますよ!

おまけ

トイレコマンドを覚えると、この動画のようにコマンドをかけたときに排泄行動が促されるようになります。お出かけの前など、オシッコしておいて欲しいときに使うととても便利です。

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